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2007年10月12日

10/3 映画「犯人に告ぐ」監督インタビュー

10月27日(土)から公開される映画「犯人に告ぐ」。
雫井脩介の数々の賞に輝いたベストセラー小説を見事に映画化した、
本格エンターテイメントムービー!
その公開に先駆けて、配給会社ショウゲートでの瀧本監督の記者会見に、
ガクシン記者の河島(関西大・2)がお邪魔してきました!

「犯人に告ぐ」
10月27日(土)からテアトル梅田、109シネマズHAT神戸
11月17日(土)から京都シネマにて公開



(c)2007「犯人に告ぐ」製作委員会
原作:雫井脩介「犯人に告ぐ」(双葉社刊)
脚本:福田靖
監督:瀧本智行
出演:豊川悦司、石橋凌、小澤征悦、笹野高史、
   片岡礼子、井川遥、松田美由紀、崔洋一、石橋連司
配給:ショウゲート

<ストーリー>
川崎で起きた連続児童殺傷事件。<BADMAN>と名乗りテレビに脅迫状を送りつけた犯人は、3件目の犯行後、表舞台から姿を消す。膠着した捜査に警察は、捜査責任者をテレビに出演させる大胆な【劇場型捜査】を決断する。
そこに担ぎ出されたのは刑事巻島(豊川悦司)。6年前の誘拐事件で取り逃がした犯人に、人質の男児を殺され、記者会見でマスコミの糾弾をうけて失脚した男。テレビカメラの前に立った巻島は言い放つ。「BADMAN、主役が黙っていてどうする?」――!!
犯人を挑発する巻島の発言に、報道は過熱し、非難の声が日本中にわきあがる!
全国民が見つめるなか、今、巻島は姿なき犯人と対峙する――!

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<インタビュー>
監督:瀧本智行氏



――出来上がったときの自信はいかがでしたか?

 いや、ないですね。一回しか見てないんですけど、失敗したところとか自分に足りなかったものを見てしまいますから、100パーセント満足するわけじゃないし、見て頂いた人が判断してくれれば…。

――殺人事件が起こった後の描写などで、何かインスパイアされたものはありますか?

 絵もどういうトーンでするか最初の段階で試行錯誤して、いろんなものも見たんですが、結果的には全部忘れて、目の前のものに集中してやりました。

――WOWOWで先に放送されてから映画、という異例の流れについて、どう思われましたか?

 最初にプロデューサーが、TV放送を意識せずに、映画をつくってくれと言っていたので、たまたま順番が入れ替わったぐらいの気分で、あまり考えずにできました。目の前にある作品をどうするかってことだけ考えて…。

――映画とTVの大きな違いって何でしょうか?

 単純なことを言うと、映画はお金を払って何かを観ようと、楽しもうと思って観ますけど、TVはながら視聴ですよね。例えばTVだったらバーン!と何か大きな効果音を出せばその時だけは見てくれますよね。視聴者にTVを見ていただく時間をいかに持続させるかが勝負ですからね、TVは。音がない瞬間っていうのは何秒もやっていたら放送事故になっちゃいますし(笑)。そういうシンプルな違いですね。

――劇中で丁寧に描かれた、『人の内面』の演出についてお聞きしたいのですが…

 僕は人間に関心があるので……。あの原作だったらもっとハリウッドタッチに展開を早くして派手にやろうともできると思うんですけど、僕自身が原作を読んで一番面白いと思ったのはキャラクターの描写であったり、人間同士の化学反応であったりしたので。物語を転がすというよりは、人間を描くことに興味を持ってやりました

――プレッシャーはありませんでしたか?

 映画業界でよく言われることですけど、1作目がよくても2作目が悪かったらグッバイみたいな……そういうことには、グッバイにはならないように頑張ろうとは思いました(笑)。

――原作をお読みになっておられたんでしょうか?

 ええ、原作は発売当初に。単純に一読者としておもしろいなと思っていましたし「誰か絶対『ツバ』つけるやろな」と思っていました(笑)。別に自分で撮るとかそんな発想は全然していなくて。

――映像化するにあたり、原作を意識されたことはありますか?

 雫井さんが『映画は映画なので自由にやってください』とおっしゃっていて、大きな縛りも無くとてもやりやすかったです。原作が非常によくできているので、新しい要素を盛り込む必要もなかったし。ただどれをどこに入れて、とか技術的なことはありましたけど。

――キャスティングは最初から決まっていたんでしょうか?

 プロデューサーと一緒に考えました。主演の豊川さんについては、陰りのある俳優ってすごく少ないですよね。その点彼はいろんな役をやっていて、この巻島を表現できる俳優さんだとパッと思いついたんです。彼は巻島っていう役を手探りでやっていたんですが、ラストのピークのシーンを撮影の都合で最初にすることになってしまって……でもそれで逆に巻島像が、抑えた口調からにじみ出る感情みたいなのが掴めたみたいです。
今回はすごいそれぞれの人物のアップを撮ったんですけど、それこそ笹野さんの顔のしわとかね、年輪を刻んだ男の顔を撮りたいと思って撮りましたし、同時に撮りたくなるような俳優さんを選びました。皆さんもメイクとかせずに、しわとかしみが逆に際立つように映しました。男の勲章だと思うので。
小澤さんは今までああいう役をやったことがなくて、すごく楽しんでやっていて、テストやるたびにいろんな小芝居をやってくれました。リップクリームを塗りたくるシーンが3つあるんですけど、彼が手持ち無沙汰だったから提案してきて、やらせてみたらおかしかったから採用しました(笑)。口が寂しいっていうのは幼児性のシンボルだから。

――もし監督が本作のキャッチコピーをつけるなら、どんな表現になりますか?

 難しいですねえ(笑)。うーーん……“大人の色気”。僕、おっちゃんがかっこいいと思うようになってきたんです。“30以上は信じるな”って言葉もありますけど、若い頃はおっちゃん嫌いでした。青臭い正義感のほうが馴染んでいて、大人のずるい立ち回りが嫌だったんです。でも段々年取ってくると、家庭を持っていろんなことをしょってくると綺麗事じゃ済まなくなってくるって事がわかるようになってきて。そんなところでぐっと歯を食いしばって頑張っている大人ってかっこいいじゃんって思いました。

<記者会見を終えて> 学生記者:河島の感想

監督がとても気さくな人で、ほのぼのした雰囲気の記者会見でした!
映画は監督の言うとおり、渋い大人のかっこよさが出た、すばらしい映画になっています。これを観て、世の中、そして世の中で頑張っている大人の生き様について考えてみてください!

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