8/27 RUSHBALL06

ガクシン記者

2006年09月07日 12:57


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イベント名:RUSHBALL06
日時:8月27日(日)
場所:泉大津フェニックス
主催:GREENS、読売テレビ
http://www.rushball.com/
レポートライター:清水佑亮(京都産業大学・3)
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大阪・泉大津。夏の終わりの一日、この街が音楽の都に変わる…

8月27日、泉大津フェニックスにて今年も関西最大級の野外イベント、RUSH BALL06が開催された。今年も揃ったのは個性ある強者揃いのメンツばかり。青い空が広がるこの広大な場所で、いったいどのようなステージが繰り広げられるのか。フェニックスに集まった観客の期待は、朝一番から最高潮に高まっていた。
その期待を受け、トップバッターとしてステージに登場したのは髭(HiGE)。

プレイベントのRUSH BALL☆8では大トリを務め、見事なステージを見せた彼らの登場にフェニックスが沸く。サイケでグランジでポップなRock'n Roll、そして何よりもそのライブパフォーマンスが死ぬほど素晴らしい!首謀者・須藤寿の言葉通り、観客は見事に『ダーティーな世界』に連れて行かれた。とにかくこの強い中毒性、しばらく抜けるコトが出来なそうである。

 

●演奏曲
白い薔薇が白い薔薇であるように
ブラッディー・マリー気をつけろ!
髭は赤、ベートーベンは黒
王様はロバのいうとおり
ロックンロールと五人の囚人
ダーティーな世界(put your head)
ギルティーは罪な奴
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二番手の登場は、ミクスチャーサウンドのパイオニアBACK DROP BOMB。登場するや否やフェニックスを格闘技のリングへと変え、上がり始めた気温を更に1、2℃上昇させる。強靱なグルーヴとWボーカルの強力な破壊力は健在。それどころか様々な音楽を消化させたそのサウンドは、年々勢いを増しているように思う。ラストの『FBDB ANTHEM』ではFIRE BALLも登場!観客のタオルが一斉に回った。見事その実力を見せ付けたBDB、フェニックスを大いに盛り上げてくれた。

   

●演奏曲
アティピカル
REMIND ME
BOOGIE AND SWERVE
MASTEADABESTAH
graySONGzone
LIKE 8 BEAT
IN ORDER TO FIND THE NEW SENSE
YOU UP AROUND
FBDB ANTHEM
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続いてはthe band apartの登場。もはやカテゴライズ不能のそのサウンドは、band apartの音楽というしかない。この日は荒井氏の声に伸びがあり、川崎氏、木暮氏両名の音もキレまくり、原氏も想像を絶する動き、と正に絶好調!更に新曲も披露。名曲『Eric.W』では観客跳ねまくり状態!荒井氏は「2万人位は初めまして」だと言っていたが、いやいや見事、その人達も味方につけノセまくっていた。熱いんだけどもどこか心地良い、そんな風をband apartは吹かせてくれた。

 

●演奏曲
FUEL
carestone song
led
higher
The noise
Still awake
my world
Eric.W
coral reef
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続いてはインディー界のプリンスLOW IQ 01率いるMASTER LOW。まずはバンドメンバー、そして黄色いシャツにカーキのジャケットをスタイリッシュに着こなしたイッチャンが登場!とにかくそのカッコ良さにシビれまくり!ex.SCAFULL KINGの面々やCORNERの磯部氏など、強力なメンバーと共に序盤から攻めまくり(前転や跳び蹴りも披露!)。ノセる曲あり、聴かせる曲ありと非常にメリハリのある刺激的なステージを見せてくれた。もう一度最後に…とにかくカッコ良すぎ!!

    

●演奏曲
Game
SWEAR
MAKIN' MAGIC
NEVER SHOUT UP
LITTLE GIANT
RULES
F.A.Y(FIGHT AGAINST YOURSELF)
So Easy
YOUR COLOR
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次に登場したのはBRAHMANのメンバー等からなるOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND。BRAHMANとは異なるアコースティックサウンドだが、切なく美しい中にもどこか熱さを伴ったその音は、BRAHMANにも通じるモノがある。途中MARTINのMCが観客の笑いを誘っていたりもしたが(TOSHI-LOW氏の爆笑も 笑)、その音は正に本物!美しいハーモニーは、正直本気で鳥肌ものだった。今回改めてその存在の大きさを見せ付けたOAU。もっと多くの人に聴いて欲しいし、見て欲しいバンドである。

  

●演奏曲
Hold Your Head Up High
Black and Blue morning
A whole New Day
Memories
Squall
Dissonant Melody
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BRAKE TIME後の登場は日本トップクラスの『躍らせれる』バンド、Dragon Ash。今年もキラーチューンを揃えて、観客をノセまくる。ラテン調の新曲『Ivory』も最高!自ら「夏フェス好き」と語っていたKjの合図で観客が一斉に飛び跳ねる(地震起こってました、たぶん 笑)。名曲『Fantasista』でその興奮は最高潮に!今年も素晴らしいステージを見せてくれた彼ら、第2ラウンド開始の鐘を高らかに鳴らしてくれた。

 

●演奏曲
Viva la revolution
Crush the window
Ivory
Palmas Rock
Loca Burnin'
Fantasista
life goes on
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続いてはジャパニーズサイケロックの最高峰に位置するバンド、ゆらゆら帝国。私はゆら帝のライブは初体験でしたが、とにかく凄まじかった!轟く爆音、坂本氏の憂いを帯びた声と強烈なシャウト。何ていうか…脳が溶けていくような感覚。最後の坂本氏の大ジャンプも素敵の一言!彼らは夕暮れを迎えたフェニックスを見事ゆらゆら帝国一色に染め上げた。ステージが終わった後も私の頭はゆらゆらしっぱなしでした…

 

●演奏曲
わかってほしい
ラメのパンタロン
急所
夜行性の生き物3匹
タコ物語
ロボットでした
3×3×3
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次の登場は、現在の日本のロック界で最も勢いのあるバンドの一つであるストレイテナー。リズム隊の生み出す最強のグルーヴの上にホリエ氏の透明感のある音と声が乗っかった、いつものテナー節全開!とりわけこの日はとにかく鳴らしまくっていた!序盤から勢いのあるナンバーで攻め続け、正に息つく暇のない強烈なステージを見せてくれた。私にはテナーの音が『夜はまだまだこれからだ!』、そんなメッセージにも聞こえた。ちなみにナカヤマ氏、終了後観客席にダイブしてました(そして大歓声 笑)。

 

●演奏曲
DISCOGRAPHY
The Novemberist
TRAVELING GARGOYLE
Dead Head Beat
SPEEDGUN
KILLER TUNE(Natural Born Killer Tune Mix)
REMINDER
Melodic Storm
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大きな歓声と共に登場したのは、この日の大トリを飾るACIDMAN。彼らの出す音を文字で表現するのは非常に難しいが、目の前にその情景が浮かぶような独特の世界観、そしてバンド名の通り『ACID』なヒリヒリとした疾走感は、ライブにおいて更にその広がりを、鋭さを増していた。中盤で披露された名曲『赤燈』には観客全員大興奮!そして大木氏がアコギに持ち替えて始まったアコースティックナンバー『季節の灯』は、涙なしには見るコトが出来なかった。確実にRUSH BALLの歴史の1ページに名を刻む名アクトだった。そしてラストは強烈な疾走感のナンバー『飛光』で、大トリとしての観客の期待以上のステージを見せ、ACIDMANはステージを後にした。

 

●演奏曲
world symphony
波、白く
River
赤橙
季節の灯
FREAK OUT
ある証明
飛光
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全ステージ終了後、RUSH BALL06の、そして夏の終わりを告げる花火が、フェニックスの夜空に舞い上がる…
個性的なメンツが揃った、今年のRUSH BALL。各々が最高のステージを見せ、見事大成功を収めた。そしてその成功の影には、スタッフやボランティアの方々の尽力があったコトを忘れてはならない。ここで改めて、本当にお疲れ様でした。

少し寂しいけれど、また1年後、泉大津が最も熱くなる日に…またみんなフェニックスで会いましょう!!
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